祖父の影響や写真学校時代のコマーシャル撮影の経験を生かした、端正な写真に定評がある。休日は山登りやキャンプなどにトライするアウトドア派。ブライダルフォトほか、家族写真や成人式などの記念撮影も経験多数。
祖父が写真館を経営していて、よく遊びに行っていたこともあり、物心ついた時から写真に興味がありました。大阪の写真学校を卒業し、OBの紹介を受けて「スタジオ101」へ。専門学校時代はコマーシャル系のコースにいたので、笑顔やポージングを得意とするモデルが被写体となることがほとんど。入社当初は撮影に慣れていない新郎新婦様の笑顔をどう引き出すかに苦労しました。経験を重ねるうち、会話のキャッチボールを大切にしながら、少しずつお二人の自然な表情を捉えられるようになりました。
最初から笑顔を切り取るのは今でも難しいなと感じますが、緊張している様子もその時らしいのかなと思い、無理して盛り上げることなく落ち着いた表情も大事にしています。くだけた写真よりも、どちらかといえばきっちりとした構図で撮影するのが得意で、普段から色々な写真や映像を見て、いいなと思うアングルを心に留めています。映画のワンシーンが参考になることも大いにあるので、映画もよく観ています。過去には『Mr.&Mrs.スミス』風に撮ってほしいという要望があり、映画の知識が役立ちましたね。
若い頃は“こういう風に撮りたい”という自分の思いが強かったのですが、だんだんと“新郎新婦様が望むイメージを大切にしていこう”という考えへとシフトしてきました。そのイメージをつかむためには、何よりもコミュニケーションを取ることが大事。会話の中でお二人の持つイメージを早めにつかめたら、より理想とする一枚を追求しやすくなるので、対話をキーにしています。こんなに時間をかけて自分自身の写真を撮影するのは、ブライダルフォトならでは。貴重な経験を存分に楽しんでほしいです。
当日は緊張しすぎることなく、気楽に撮影に来てもらえたらと思います。
広島ブライダル館のフォトスタジオで。お二人の名前入りバルーンをアクセントに。
白のバック紙を使い光をあまり当てずシックに。新郎様の優しい表情が素敵。
バック紙を用いた半身バージョン。穏やかな新郎様と元気な新婦様の対比が鮮やか。
お揃いカラーの洋服を着てカジュアルに。持ち込みグッズでよりお二人らしさを演出。
宇品の灯台付近でロケ撮影。ドレスの裾を持つ新郎様の動きでエスコートを表現。
白無垢にしっかりメイクを合わせ凛とした印象に。真っすぐな眼差しが光ります。
表情を作り過ぎず正面から見据えた一枚は、整然としたムードが際立っています。
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