交わす言葉に思いを込めて。お二人の空気感を大事にいろんな表情を引き出したい。

フォトグラファー/広島ブライダル館
山田知子

2007年入社。就職先として写真館を選び、スタジオカメラマンのアシスタントに。転職を考えるタイミングで縁あって同社に入社。ブライダル中心に撮影。和装の着付にも詳しい。

楽しそう、やってみたい、そんな好奇心で選んだ就職先が写真館でした。スタジオ撮影のアシスタントとして、撮影の勉強をしながらカメラマンとしての経験も積ませていただきました。転職をして１4年目、今はブライダル撮影が中心で、これまでに撮影させていただいた新郎新婦様の数は数え切れないほどです。

カメラマンを始めた当初は緊張することが多く、それがお二人に伝わらないように気を付けていました。緊張感はお二人の表情の出方にも影響するので。今では楽しめることが多くなり、コミュニケーションをしっかりとってお二人の緊張をほぐすことに繋がり、「こんなふうに撮ってほしい」という要望が言いやすい空気づくりを心がけています。

撮影はチームプレーだと思っています。ある撮影で私がお二人にかけた言葉に対して「緊張がほどけて楽しめた」「おかげで気が楽になった」とお礼の言葉をいただいたことがありました。何気なくかけた言葉で、お役に立てたことがとてもうれしかったです。空気づくりの大切さをより一層感じました。お二人にはできるだけリラックスしていただいて、その場にいる全員が一つになって楽しく撮り進めていくことが理想です。そんな中で、お二人のさまざまな表情をとらえていきたいです。

オリジナリティ―のある写真はまだまだ勉強中です。和装のさばきやポージングをアドバイスできるので、ぜひ和装にもチャレンジしていただきいです。普段はなかなか見られない、お二人の新たな一面を引き出せるのではないかなと思います。

ブライダル撮影をきっかけに、マタニティーフォト、お宮参りや七五三の記念撮影に来ていただいています。このご縁をつないで、これからもご家族のさまざまなスタートに立ち会っていけたらうれしいです。

普段は上品で落ち着いた雰囲気のお二人に、あえて膝枕でピースをした元気いっぱいのポーズを依頼。一方で、スタジオに入っている光を使ったモードっぽいカットを撮影。全く違った印象に仕上げました。