婚約指輪(エンゲージリング)と結婚指輪(マリッジリング)は、ふたりにとって大切な愛の証し。どちらも結婚のときに用意するものだけど、具体的な違いを知らない人も多いのでは。今回は、2つを比較しながらそれぞれの意味や金額相場、デザインなどを紹介。
婚約指輪と結婚指輪の違い
婚約指輪は男性から女性に贈る婚約の証し(身につけるのも女性だけ)、結婚指輪は「夫婦の証」として、ふたりで日常的に付けるもの。お互いへ贈る結婚の印です。
価格
婚約指輪はダイヤモンドを飾ったものが一般的なため、平均価格は約35万ほど。結婚指輪は日常的に着けることを考えてシンプルなデザインを選ぶ方が多いので2つで平均価格は約25万ほど(平均約20~25万円未満で購入した方が多いようです)
デザイン
デザインは婚約指輪はソリティア(リングの中央にダイヤモンドが一粒だけ留められたデザイン)、結婚指輪は着け心地の良いもの、肌馴染みの良いもの、シンプルで清楚なデザインを選ぶ傾向があり、シンプルで扱いやすいデザインが多いのが特徴。
※30代の花嫁では「重ねづけができるデザイン」も人気。手持ちのリングや婚約指輪との重ねづけなど、ファッションに合わせて上手に楽しんでいる方も多いようです。
装飾
人気の宝石は結婚指輪・婚約指輪共にダイヤモンド。ダイヤモンド以外にもお互いの誕生石を入れる場合も。
人気は1~3粒をさりげなくあしらったメレダイヤモンドが特に人気。1~3粒ならさりげない印象ですが、それ以上になるとゴージャスな雰囲気に。「イニシャルやメッセージを入れた」という方も多く、刻印も含めてふたりだけの“何か”を指輪に刻みたいと考える方も多いようです。
素材
人気ランキング
①プラチナ
②ピンクゴールド
③シルバー
④イエローゴールド
⑤ステンレス
プラチナ人気はもはや不動。2位のピンクゴールドは、イエローゴールドよりも柔らかな色みで、日本人の肌にもよくなじむところが支持されているようです。シルバーはプラチナと似た色味ながらも、リーズナプルな価格で手に入るのが人気の秘密。5位には金属アレルギーを起こしにくいステンレスがランクイン。
日本でプラチナが好まれるのは、ずばりその性質。白く輝く色は花嫁の白に通じ、純度が高いこともブライダルにふさわしいとされています。また、変質や変色がしにくいことも、長く身に着けるブライダルリングにはうってつけ。プラチナ人気は高いですが、最近はゴールドを選ぶ人も増加中。ゴールドを選んだ理由としては「プラチナだといかにも結婚指輪という感じがするので」や「普段使いのアクセサリーが全てゴールドだから」など。特に最近人気が高いのはピンクゴールド。赤みがかったゴールドは女性らしいイメージが支持されているようです。
ライン
結婚指輪を選ぶ際には、アームのラインにも注目しておきたいもの。ラインには大きくストレート、S字、V字があり、結婚指輪と言えばこれ!というような、直線的でシンプルなストレートラインが人気。
ストレートラインはオーソドックスで、誰にでも似合うライン。男性も抵抗なく身に着けられます。S字ラインは柔らかな印象。シンプルなリングに少し変化をつけたい場合に選ぶケースが多いようです。V字ラインはシャープな印象に。目の錯覚で、手をほっそりと見せる効果もあります。
購入方法
婚約指輪に限らず、指輪はすでにリングと石が完成されたデザインとして販売されているものを既製品として購入する方法に加え、ベースのデザインにアレンジを加えるセミオーダーや完全オリジナルのフルオーダーがあるので、予算に合わせてジュエリーショップで購入を。購入する際には必ず試着を。見た感じと実際に着けた印象は異なるもの。特に毎日着ける結婚指輪の場合は、見た目だけでなく着け心地も大切なポイント。指の太さは一日の間で変わるので、スタッフのアドバイスを聞きながらの購入がおすすめです。