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株式会社ソフィア通商 代表取締役 小原義之 × ブライダルファッションデザイナー NAEEM KHAN
全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)
アジア&オセアニア統括代表も務める小原氏がゲストを招いて対談。
ゲストは、ブライダルファッションデザイナー・ナイームカーンさんを招いて今のブライダルドレスの傾向や流行などを語って頂きました。
写真提供/(株)ソフィア通商
今回のインタビューは、上品で普遍的なシルエットを作るためのドレープやカッティング、独創的なデザインを美しく表現する完璧な断裁で、スタイリッシュで洗練されたドレスを数多くデザイン。多くのセレブリティからも支持され、NYの高級デパートをはじめ世界中に100以上の専門店で取り扱われるインド出身のデザイナー「ナイームカーン」さんを招いて最新のブライダルドレス事情について語り合いました。
ドレス作りにおいてのこだわりは?
ウエディングドレスの制作において、とても大事にしていることは、クラシックでありながらも現代の花嫁に適したスタイルを創造することです。繊細な生地と手作業による刺繍を使用することで、ドレスの印象を強調し、他のデザイナーの作品とは違った私だけのドレスを生み出します。私は現代的なドレスを作るために、あえて伝統的な手法を用います。最高級の生地と刺繍の組み合わせはすべて、新旧を組み合わせたファンタジーとアイデアから始まり、私の花嫁一人ひとりにとって特別でユニークなドレスになるよう常に心掛けています。
ドレスを作る際に何からインスピレーションを得ますか?
新作コレクションを制作する際は、まず私のドレスを選ぶ花嫁はみんな、国際的であるという事実を念願に置いています。自身の旅の経験や、世界の芸術・映画の分野で起こっていることからインスピレーションを得ています。私たちが住み、旅行をするこの地球が私のインスピレーションそのものです。デザイナーはこれまでの人生で得た自分を構成している要素を集めて、一つのデザインとしてまとめることができます。自身の経験を振り返り、美、情熱、そして職人技を融合しドレスをデザインすることが出来ます。そしてそれが作品として完成したとき、とても意味のあるものとなります。また、自身のレディ・トゥ・ウェアコレクションからも刺激を受け、そのアイデアは日常着だけでなく、ウエディングドレスに変貌することもあります。
日本市場に対する考えや思いはありますか?
日本は文化的に非常に深みがあり、それは世界からも高く評価されていますし、私は日本の花嫁が国際的なファッションにも精通しているということを称賛しています。彼女たちは高い文化水準を理解することで、幅広い知識と伝統を維持しながら、シックでエレガントかつファッショナブルなスタイルを楽しんでいます。そんな彼女たちに私のドレスを着て、キラキラと輝くレッドカーペットを歩く瞬間のような、最高の気分を味わっていただきたいです。
日本の花嫁へメッセージを
日本の文化はとても歴史的です。常にその文化を心に留めておいてください。結婚式は女性の人生においても最も重要な1日の一つですし、私には、その1日を洗練された、魅力的でセクシーかつ快適な日にさせるという使命があります。そして花嫁たちへのお願いは、常に日本のルーツに忠実に従いながらも現代的であり続けることを心掛けてください。結婚式の主役は花嫁たちです。私の使命と彼女たちの思いが、ウエディングドレスを今後一生忘れることのできない最高の思い出にしてくれます。